>>571
狂ったように暴れる母を、父が脂汗を流しながら、とりおさえた
反ワクは静かに泣いていた
「ごめん、ごめん…」
「母さん、予約票は、俺がゴミ出しのときに気づいて、ちゃんと取ってあるから。おちつけ!」と父がいった
「ワグヂン打だせろぉ゛…フォーーー」
うめきながら母は気を失った
「タカシ、救急車だ!」
「今コロナで混んでるので遅れるかもしれません」
と救急の電話が告げた
「お母さん、死なないで」
反ワクは号泣した
サイレンの音が近づいてきた