毎日新聞
最終更新 8/16 20:40
https://mainichi.jp/articles/20220816/k00/00m/040/179000c

お盆に迎えた先祖の霊を送り出す伝統行事「京都五山送り火」が16日夜、京都市街を囲む山々であった。新型コロナウイルス対策として2年連続で規模が縮小されていたが、今夏は3年ぶりに通常通りに行われ、復活したともしびに多くの人が見入った。

2020、21年は観光客や点火事業者らの密集を避けようと、各山で火床(ひどこ)(点火場所)の数を大幅に減らして実施したため、文字の形などが不完全な状態だった。京都五山送り火連合会は、行事を末永く継承して技術を伝えていくため、今夏は本来の形で行った。

直前までの雷雨もやみ、午後8時過ぎ、東山・如意ケ岳の中腹で「大」の文字が点灯。続いて「妙」「法」の文字や、船形、左大文字、鳥居形が赤々と浮かび上がった。【山崎一輝】