乗りものニュース 8/17(水) 6:12
3500両近くも造られた通勤形電車

 2022年3月のダイヤ改正では、JR奈良線から103系電車が引退しました。それから4か月後の7月には廃車回送が行われ、ウグイス色の103系が消滅しています。

 103系といえば、国鉄を代表する通勤形電車でした。モーターの付いた電動車の数を従来の半数程度とした経済的な電車で、1963(昭和38)年に登場後、20年あまりの長期に渡って大量生産され、首都圏や関西を中心に活躍しました。JRが発足した1987(昭和62)年の時点では3436両もあり、JR東日本が2418両、JR東海が70両、JR西日本が894両、JR九州が54両を継承しています。

 ただ、この時点で最初の登場から35年ほどが経過しており、103系は後継の車両で置き換えが進められます。JR東海では、中央線などで使用されていた車両が1999(平成11)年に引退して翌年までに廃車され、4社のなかでは最初に形式消滅しています。

 JR東日本では山手線、京浜東北線、中央・総武緩行線、常磐線快速などで使用されましたが、仙石線を最後として2009(平成21)年までに引退・廃車されています。

廃車になった奈良線103系の正体

 これに対し西日本では、2022年7月現在も103系が活躍する姿が見られます。JR九州では比較的新しい車両が筑肥線で使用されているほか、JR西日本では山陽本線の支線である和田岬線をはじめ、加古川線や播但線では改造車が使用されています。かつては東海道・山陽本線(JR京都線、JR神戸線)、阪和線、大阪環状線、片町線(学研都市線)なども走っていました。

※続きはリンク先で
https://news.yahoo.co.jp/articles/90054f8805d34e085bb6dac53bd6ee693e33178a
2022年に引退した、JR西日本 奈良線の103系電車(柴田東吾撮影)。
https://i.imgur.com/oyjnSNN.jpg
播但線の103系はすべて、改造車が占める(柴田東吾撮影)。
https://i.imgur.com/p9tuotC.jpg