2022年08月26日08時00分

 江戸時代中期に造られ、閘門(こうもん)式運河として日本有数の歴史があるとされる、さいたま市緑区の国指定史跡「見沼通船堀」で、閘門開閉の実演が3年ぶりに行われた。
 見沼通船堀は、規模は小さいものの、同じ方式のパナマ運河より180年以上前の1731年に完成した。最大の特徴は、見沼代用水路と芝川の約3メートルの水位差を克服する仕組み。角落(かくおとし)と呼ばれる細長い板を水門に積み重ねることで水の流れをせき止め、水位を調整し舟を通す。
 見学に来ていた見沼区の小学1年生の女児(7)は「水が多くなるのがすごかった」と驚いた様子。母親(41)は「有名なので一度見たかった。機械を使わず、昔ながらの手法で水を止められるのは、歴史を感じる」と話した。【もぎたて便】

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