中部運輸局は2日までに、路線バス運転手がマスクを着用していない女性客の乗車を拒否したとして、伊豆箱根バス(静岡県三島市)に対し、道路運送法に基づきバス2台をそれぞれ25日間の使用停止処分とした。マスク着用を巡るトラブルでの乗り合いバス事業者の行政処分は全国初という。処分は1日付。

運輸局などによると4月、同県伊豆の国市を走行中のバスに、マスクをしない女性客が乗車。運転手が着用を求めアナウンスをしたが応じなかったため、着用しない理由を聞かないままバス停のない路上で下車させた。当時約25人が乗車していた。

女性客からの苦情で運輸局が4月22日に同社を監査し、法令違反を確認した。伊豆箱根バスによると運転手は聞き取りに対し「他の乗客の迷惑になると思った」と話したという。

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