2022.10.04

 ”コナモン”の食文化継承を目的とした「鉄板会議2022」が4日、大阪・難波千日前のYES THEATERで開かれ、お好み焼きを返す道具の呼び名「コテ・ヘラ・テコ問題」の全国調査結果が発表された。

 実行委員代表で日本コナモン協会長の熊谷真菜氏が、北海道から熊本まで全国12エリアのお好み焼き店主ら有識者と討論した結果を報告した。結果は、北海道では「コテ」、関東と広島は「ヘラ」、大阪では「テコ」が有力。
福岡や関東の一部では「かえし」とも呼ばれるという。会場に集まった各地のコナモン団体関係者に拍手でアンケートを採ると、「コテ」「ヘラ」「テコ」に勢力が三分した。

 兵庫県・西宮市出身の熊谷氏は「コテ」派。「それを“正解”にしたいんですが、大阪エリア会議では『テコ』が多かったんです」と嘆いた。
さらに、「実は東京とか広島、『ヘラ』のエリアがまあまあ多くて。ヘラヘラヘラしている感じで、本当に悔しいんですけど、ヘラが強いんですよ」と対抗心を燃やした。

 熊谷氏は「鉄板会議」として“正式名称”の決定を促されるも、「本当はザッと言いたいんですが…。そんなん言わんといてって言う人がいっぱいいるんですよ。とりあえず、今年はまだ決めません」と、持ち越し宣言。
「文化はバリエーション。いろいろあってみんなすてきというのが文化でございます」と濁しつつ、「ところが、万博(2025年の大阪・関西万博)があります。
外国人に『コレで食べてください』と、その時に『コテヘラテコ』って言いますかっちゅう話です。だから、そこまでにぜひみなさんと、みんなが納得する形で決めていけたら」と討論継続を誓った。

https://www.daily.co.jp/gossip/subculture/2022/10/04/0015695826.shtml