2022年10月12日 18:59 掲載

 札幌市東区の納骨堂が、経営の悪化で突然閉鎖されることになりました。檀家向けの説明会では責任者から驚きの報告がありました。
 説明会に参加した人は「みんなもう、詐欺にあったみたいだって」「大急ぎでお骨だけ引取りにきました」と話します。
 騒動の渦中にあるのは、札幌の宗教法人「白鳳寺」が運営する屋内納骨堂「御霊堂元町」です。今月9日から3日間にわたって急きょ開かれた説明会では、宗教法人の代表から、納骨堂の建てものは強制競売にかけられ、現在の所有者は別の会社になっていると報告されました。
 競売にかけられた建物は、地下鉄元町駅から400mほど離れたところにあり、アクセスの良い住宅街にあります。4階建てで1階は葬儀場、2階から上が納骨堂になっています。納骨堂がオープンしたのはおよそ10年前。地下鉄東豊線の元町駅から徒歩で6分とアクセスの良さもあり、現在およそ770人の檀家が利用しています。1体分の遺骨が納められる30万円のロッカー式から、9体分の遺骨を収容できる250万円の豪華なタイプまで、全部で6種類あります。
 しかし、オープンから2年ほどが経った頃から徐々に経営が悪化し、去年11月、ついに建物が差し押さえられました。そして今年7月の競売で札幌の不動産管理会社が1億560万円で落札。札幌地方裁判所は今月27日を期限に納骨堂を運営する宗教法人に対し、建物を引き渡すよう求めています。

 説明会のやり取りを録音した音声記録では
https://www.htb.co.jp/news/archives_17678.html