ロシアのプーチン大統領が14日の記者会見で、ウクライナ侵攻のため9月に決めた部分的な動員について、「2週間以内に完了する」と明言した。動員への国民の不安を和らげる狙いとみられるが、苦戦も明確になり、ロシアメディアからは異例の厳しい質問が相次いだ。国内外の状況は一段と厳しくなり、政権の苦境は深まっている。

 「戦闘訓練をすると言われていたのに、なぜ動員発表から3週間も経たずに前線に送られ、死んでいるのか」

 中央アジアのカザフスタンで開かれた旧ソ連構成国などとの一連の国際会議後の会見で、国営でないメディアの記者がプーチン氏にこう問いかけた。

 プーチン氏は「1100キロの前線を、攻撃に参加する職業軍人の部隊だけで維持するのは実質的に不可能だ」と説明。訓練が最短で終われば、早期派遣も「可能だ」と理解を求めた。

苦境 素直に認めた狙いは
 ロシアはウクライナ侵攻を「…(以下有料版で,残り1317文字)

朝日新聞 2022年10月15日 19時00分
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