0001朝一から閉店までφ ★
2022/10/21(金) 00:17:30.48ID:znGU1uWP92022.10.20 THURSDAY
最近、オーストラリア近海に浮かぶ島のビーチに、薄ピンク色をした肉触手のようなものが打ち上がり、話題を呼んでいます。
この得体の知れない異物は、TikTokユーザーのアフリ・グレゴリー(Afri Gregory)さんによって発見・撮影されました。
映像はまたたく間に多くの注目を集め、すでに数百万回以上も閲覧されています。
しかし気になるのは、この長さ1メートル近くもある異物の正体です。
実際のところ、それが何なのかはわかっていないそうですが、豪マッコーリー大学(Macquarie University)の動物学者、ヴァネッサ・ピロッタ(Vanessa Pirotta)氏は「クジラのペニスの可能性が最も高い」と指摘します。
そうだとすれば、なぜクジラのペニスが胴体から切り離され、砂浜に打ち上げられたのでしょうか?
クジラのペニスの可能性大。なぜちぎれたのか?
グレゴリーさんが、豪クイーンズランド州タウンズビル近郊の沖合に浮かぶ島で撮影した、実際の映像がこちらです。
映像の中で、グレゴリーさんは「見てください、私の足より巨大です!とても気味が悪いです」と絶叫しています。
専門家のピロッタ氏は、これについて「サメの肝臓のような、海洋生物の臓器の可能性もありますが、サイズや形状などの特徴から、やはりクジラのペニスに最も近い」と指摘します。
クジラの祖先は、約5000万年前に陸上から海に戻り、長い長い適応の過程で後ろ足を失くしたものの、骨盤の名残があとに残されました。
その残った骨盤のおかげで、大きなペニスを体内に固定したり、巧みに動きを制御できるようになったのです。
この器用な動きは、水面から顔を出した巨大なウミヘビのようにも見えます。
実際、今年4月に撮影された写真から、「ネッシーの正体はクジラのペニスだったのではないか」という憶測が広がりました。
画像に見られるペニスの色や形は、今回見つかったものとそっくりです。
砂浜に打ち上がった異物がクジラのペニスだとすれば、それはザトウクジラ(学名:Megaptera novaeangliae)のものである可能性が高い、とピロッタ氏は指摘します。
というのも、ザトウクジラはちょうど今の時期、クイーンズランド州の海域で繁殖中だからです。
ザトウクジラのペニスは、長年、専門家によって研究されており、2022年には、630頭の群れを121時間にわたって撮影し、計13回の勃起イベントが記録されました。
その中で、勃起イベントのほとんどは、オスが互いの優位性を争う際に起こっていたことが判明しています。
しかし、ヒゲクジラ亜目に属するザトウクジラは、ハクジラ亜目と違って、歯がありません。
つまり、ライバルと争って、互いのペニスを噛みちぎるなんてことはできないのです。
これと別に、当時の研究では、単独で泳いでいるオスが、求愛のための歌を歌いながらペニスを体外に伸ばすことも発見されました。
その点を踏まえると、今回オーストラリアで見つかったものは、単独のオスが歌っているときに、不運にも近くに頂点捕食者のシャチがいて、ペニスを噛みちぎられたという説が浮かび上がります。
このペニスの持ち主は、これからという時に、オスとして最悪の事態に見舞われたのかもしれません。
ただし、「専門家が直接調べないかぎり、この巨大な肉塊がクジラのペニスと断定するのは早い」と、ピロッタ氏は注意を促しています。
https://nazology.net/archives/116457