0001朝一から閉店までφ ★
2022/10/23(日) 12:59:30.33ID:IDC9wVPo9アクリル絵の具と色鉛筆で描くhttps://www.nwn.jp/cms/nwn_wdp/wp-content/uploads/2022/10/221022_hatashi.jpg
幼いころから絵が好きで、図鑑の生き物や特撮キャラを模写して過ごした。芸大を目指したが、農家の両親や親戚に猛反対され、東京農業大短大へ。そこで妻となる明美さんと出会い、農業をしたい彼女のため、戻らないつもりだった地元で農家を継いだ。
48歳の時、明美さんが乳がんを患った。手術後、落ち込む紀宏さんに、「もう農業をしなくていいから、絵を描いて」と明美さん。その言葉に背中を押され、イラストレーターへの転身を決めた。
プラモデルの外箱に採用されるのを目指し、何年も模型メーカーへ持ち込んだ。しかし、デジタルの時代、色の調整に手間のかかる手描き作品、ましてや無名のため、門前払いされ続けた。できることをと他の作家と合同展を開く中、2年前、初めて書籍に作品が掲載された。一番待ち望んでいた明美さんは、発売日直前に亡くなった。
大波をかき分けて航海する「島風」https://www.nwn.jp/cms/nwn_wdp/wp-content/uploads/2022/10/221022_sakuhin.jpg
独りの寂しさをぬぐうように作画に集中し、昨年は東京で個展を開催。今年は模型ホビーショー出品者の依頼で戦艦を描いた。これに出版や模型販売を行うホビージャパンが目を止め、6月と8月に発売されたムック本『島風』と『南雲軌道部隊』の巻頭カラーを彩った。「スタートが遅く、限られた時間で結果を出そうと必死でやってきた。魂が宿った乗り物を描き続けたい」と張り切っている。
(ニュース和歌山/2022年10月22日更新)
https://www.nwn.jp/news/221022_hayashi/