https://www.neweconomy.jp/posts/268249
■医療大麻の栽培管理にシンボルのブロックチェーン利用
医療大麻の栽培に関わる岐阜県のサイアムレイワインターナショナルが岐阜大学と共に、シンボル(XYM)のブロックチェーンを活用した
農業におけるトレーサビリティの実証実験開始を10月24日発表した。

共同研究としては7月より実施していたとのことで研究期間は来年の7月までとのこと。
また今回開始する実証は、サイアムレイワインターナショナルのタイ関連企業サイアムレイワにおいて実施されるという。
タイのサイアムレイワでは医療用大麻の栽培を行っている。

発表によるとブロックチェーンを活用した大麻の産地証明を行うことで、タイに蔓延する大麻の違法栽培、違法販売、模造品、偽造品等、
一般消費者の健康を損ないかねない悪質な業者や農家との差別化を図るという。

また自社だけでなく大麻業界にブロックチェーンを使用したトレーサビリティを活用する技術を啓発し、業界の健全化、スタンダード化を推進していくとのこと。
さらに同研究ではトレーサビリティ分野だけでなく、品質管理・品質証明の分野についても研究を行っていくとのことだ。
そしてブロックチェーン活用のトレーサビリティシステムは今後、医療用大麻だけでなく農業全般のスタンダードとなるよう進めていくとしている。

タイのサイアムレイワは東南アジア初の大麻栽培許可及び種子輸入、販売許可ライセンスを取得した日系タイ企業。
サイアムレイワインターナショナルは日本式の経営に、生産管理、品質管理を現地企業に指導し、タイ従業員が麻の栽培を担当しているとのこと。
またサイアムレイワインターナショナルは日本国をベースに、大麻成分であるCBD原料を現地協力会社から調達をし、
違法となるTHC成分が含まれないCBD製品を販売している。

「あたらしい経済」編集部は岐阜大学大学院 医学系研究科の手塚健一准教授へシンボルのブロックチェーンを採用した理由について問い合わせを行っている。
回答が得られ次第、この記事に追記させていただく予定だ。

■シンボルを採用した理由について
以下2022.10.24 15:40追記

岐阜大学大学院医 学系研究科の手塚健一准教授よりシンボルのブロックチェーンを採用した理由について以下の回答を得た。

今回、医療大麻のトレーサビリティにSymbolを採用した理由はいくつかあります。

(1)われわれが再生医療用細胞のトレーサビリティのために現在も開発しているShizuiNetが、Symbolの前身であるNEMというブロックチェーンで発案され
  プロトタイプが完成していたこと。
(2)われわれはNEMの高性能版ブロックチェーンとして開発されていたSymbol(当時Catapultと呼ばれていた)のメインネット稼働以前より、
  同じテクノロジーを使ったテックビューロ社のmijinを使って開発を進めることができたこと。
(3)NEMからSymbolに受け継がれた特徴的な機能であるモザイク(アセット発行)とメッセージ(任意の1024バイトの文字をブロックに記録できる)機能を活用しているため、
  他のブロックチェーンに比べ実装が非常に楽だったこと。
(4)日本国内にコアなファンが多く、日本語で技術情報が得やすかったこと。
(5)NEMおよびSymbolのテクニカルリファレンス(ホワイトペーパー)を日本語翻訳したのが私だったこと。
(6)日本国内のノードオーナーに呼びかけて、トランザクション手数料を1/10にする設定を広めるのに成功したこと。
(7)兼任している株式会社しずい細胞研究所が運用しているノードへの委任というかたちで、コミュニティーメンバーから継続的な開発の支持がなされていること。

これらの複合的な理由により、Symbolとその派生ブロックチェーンである、mijinやdHealthすべてで稼働するシステムを作り上げることができました。


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