2022年10月25日 19:27

【ロンドン=大西康平】トラス英首相は25日午前、ロンドンの首相官邸前で退任演説に臨み「政府は家庭や企業のため、緊急かつ果断に行動した」と強調した。
財源の裏付けがない大規模減税策で金融市場の混乱を招いたことが退任につながったが、最後まで自らの政策の正当性を主張した形だ。9月6日の政権発足から49日での退陣は英史上最短となる。

トラス氏は「国民保険料の引き上げを取りやめ、何百万もの家庭のエネルギー料金を支援し、何千もの企業が倒産を回避できるようにした」とも述べた。
目玉政策とした減税についても「雇用の安定や高賃金を将来の世代にもたらす成長につながる」と改めて訴えた。

トラス氏は原稿を淡々と読み上げ、約3分で演説を終えた。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR25AA40V21C22A0000000/