【イスタンブール時事】イラン南部シラーズで26日、武装集団がイスラム教シーア派の聖廟を襲撃し、巡礼者ら少なくとも15人が死亡した。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行を主張し、ライシ大統領は「テロ攻撃」と非難した。現地メディアが伝えた。

 武装した3人組が車で聖廟に接近。少なくとも1人が聖廟の敷地内に入り、巡礼者らに向けて発砲したという。警察はこのうち2人を逮捕し、残り1人の行方を追っている。

 一方、ロイター通信によると、クルド系住民が暮らす西部サケズで26日、治安部隊と群衆が衝突した。9月中旬に治安当局の拘束下で不審な死を遂げた地元出身の22歳女性への弔意を示すため、住民ら約1万人が集会を開いていたとされる。混乱が起きる中、治安部隊が群衆に発砲し、数十人が逮捕されたとの情報もある。

時事通信 2022年10月27日05時47分
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