https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20221026/8000014342.html
 愛媛県の宇和海沿岸で2022年7月から発生が確認されていた赤潮について、県は10月20日までに終息したものの、
漁業被害はあわせて5700万円あまりにのぼることを明らかにしました。

愛媛県の宇和海沿岸にある吉田湾や北灘湾などの一部では、2022年7月から有害なプランクトンの「カレニア・ミキモトイ」による赤潮の発生が確認され、
県の水産研究センターが周辺の海域の監視を続けてきました。

県によりますと、9月以降、プランクトンが危険な濃度を上回る海域は見られないほか、赤潮の原因となるプランクトンは確認されなかったことなどから、
県は宇和海の赤潮は10月20日までに終息したと判断したということです。

県によりますと、この赤潮で、周辺の海域で養殖されていたマダイやカンパチ、それにブリのあわせて1万7900匹が死に、
漁業被害は5700万円あまりにのぼるということです。

県は、「今後は水温が低下し、プランクトンが増えにくくなるので、赤潮が発生する可能性は低くなると考えられるが、引き続き定期的に調査を行うなど監視に努めていく」としています。