2022年11月4日 11:37
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC041JG0U2A101C2000000/

茨城県は4日、同県かすみがうら市の採卵鶏農家で高病原性の疑いがある鳥インフルエンザが発生したと発表した。
同日午前、養鶏場で飼養されている約104万羽の殺処分を始めた。自衛隊の災害派遣を要請し、県職員などと合わせて常時約200人態勢で対応にあたる。近隣の養鶏場には鶏の移動や卵の搬出について制限を課す。今季、鳥インフルエンザが養鶏場で確認されたのは国内4例目。

殺処分の終了は10日を見込む。県内で鳥インフルエンザが発生するのは今季初めて。県によると今回発生した養鶏場は県内有数の大規模養鶏場で、100万羽以上を処分するのは2005年以来2度目という。

茨城県は鶏卵の産出額、採卵鶏の飼育羽数がともに全国1位。今回の養鶏場では、鶏や卵などの移動が制限される3キロ圏内には養鶏場が2カ所あり、約99万羽が飼われている。搬出が制限される3〜10キロ圏内は25カ所で約41万羽が飼育されている。