コロナ感染後の睡眠障害の報告相次ぐ、なぜ? 改善策は?
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/111400523/
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/111400523/?P=2

2022.11.14

眠れない、悪夢を見る、夜中に目を覚ます、18時間も寝てしまう等々

米カリフォルニア州サンディエゴに住むエリカ・ソーンズさんは、
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まったばかりのころに感染し、軽症となった。

それから1カ月半後、毎夜午前2時か3時ごろに目が覚めるようになった。

眠れないので、ポッドキャストを聞いたり、読書したり、ツイッターを見たりしていると、4時か5時ごろにようやくうとうとするようになる。
10代の子どもが3人いるソーンズさんだが、それから2年以上たった今も、眠れぬ夜に苦しめられている。

近ごろ感染した夫にも同じような症状が現れ、毎日午前3時ごろに突然目が覚めるようになった。
検査で陽性反応が出なくなると睡眠は改善したが、それまでの間は深刻だった。

「とてもショックを受けていました」とソーンズさんは話す。「私が目を覚ますことは知っていましたが、眠れないことがそこまでつらいとは思っていなかったようです」

悪夢を見る。何日も眠れない。夜中にパニックになって目を覚ます。1日に18時間も寝てしまう。
新型コロナの世界的な流行とともに、睡眠障害の報告も増えている。そういった症状は感染中だけでなく、その後も何週間、何カ月と続くこともある。

新型コロナと睡眠の関係はまだ解明されているわけではない。
だが、一般論として細菌やウイルスに感染すると身体的・心理的に睡眠が妨げられることは、研究によってわかっている。

専門家は、新型コロナウイルスが睡眠を乱す可能性を認識しておけば、必要なときに治療を受けることができると述べている。