2022年11月11日 17:58
https://www.htb.co.jp/news/archives_18051.html
ソースに動画あり

 新型コロナの感染が拡大している北海道で、バスの運行会社で感染者や濃厚接触者が相次ぎ運転手が不足し減便せざるを得ない事態となるなど、市民生活に影響が及んでいます。

 藤澤達弥アナウンサー:「札幌・西区役所前です。バス停には多くの利用客が並んでいます」


 通勤時間帯のバス停にできた長い行列。道内で新型コロナの感染が急速に拡大するなか、市民生活にもさまざまな影響が広がってきました。

藤澤達弥アナウンサー:「時刻表の下には運休の貼り紙もあります」


 ジェイ・アール北海道バスではおよそ20人の運転手らが新型コロナに感染したり感染者と接触し出勤できなくなっています。このため今月2日から手稲営業所管内の一部の路線で平日に運休や減便を開始。7日からは厚別営業所管内でも一部を減便しています。

藤澤達弥アナウンサー:「車内もかなり混雑しているようです」


 手稲区内と札幌中心部を結ぶ路線は、一部の停留所しか止まらない「快速」と全ての停留所に停まるタイプがありますが、平日は「快速」がすべて運休となったため、利用客が運行を続けているバスに集中しているのです。

乗客:「列が長くなっていて普段乗る時間より遅くなっていたりとか、一本見送ったりとか」
 乗客:「家を出る時間を早くしました」


 ジェイ・アール北海道バスによりますと通常ダイヤに戻るめどはまだ立っていないということです。

急速な感染拡大の影響は地方の病院にも。

佐藤俊記者:「病院内での感染拡大を受けて外来診療や入院の制限を行っているということです」


 11日までに患者や職員、あわせて111人の感染が確認された市立釧路総合病院。救急患者の一部も受け入れを制限していて、病院には国からDMAT=災害派遣医療チームの医師2人が派遣されています。

さらに、市立函館病院でも患者や職員132人が感染。
 感染症病棟は閉鎖されましたが、外来や救急患者の受け入れは続けています。

11日は7911人の感染が確認された道内。札幌市北区で発熱外来を設けるクリニックの待合室には連日、多くの患者が殺到していました。

あさぶハート・内科クリニック福島新院長:「非常に負担が集中しているという現状がある。ほとんど休憩なしとか」


 入口には臨時の待合室と検査場。

患者のカルテは置き場がなくなり、廊下に並べられていました。

患者:「げほげっほ」
 医師:「いま咳されているのはご自身ですか?」
 患者:「いえ、横の人です」


 医師は別室にいる患者と電話をつないで診察しています。

医師:「食事はとれている?」
 患者:「はい」
 医師:「いまコロナの抗原検査やりましたらはっきりと陽性と出ていますので、コロナに感染しています」

この日は患者18人のうち14人が陽性に。
 医師は危機感を募らせています。

あさぶハート・内科クリニック福島新院長:「発熱外来の数を絶対に増やした方が、増やさないと対応しきれなくなるし第7波と同様に発熱難民がどんどん増えてしまう」