関西 2022.11.17 11:29

 重い脳障害の男性が死亡する前の日に自宅を売却する契約を結んだのは、「障害につけこんだ不当な契約だ」と遺族が訴えている裁判が17日、大阪地裁で始まり、会社側は訴えを退けるよう求めました。

 男性は柳発秀さんで、5年前、交通事故にあい、重い脳障害で記憶力や認知機能が低下しました。柳さんは今年6月に病死しましたが、
その前日、自宅を約2200万円で大阪市の不動産会社に売却していて、遺族は「判断力の低下につけこんだ不当な契約だ」として、会社側に賠償を求めています。17日の裁判で、会社側は訴えを退けるよう求めました。

 兄の柳南秀さん「本当に無念な思いで亡くなった可能性もあると思いますので、そこを晴らしていきたい」。

 遺族によりますと、契約書には直筆の署名がなく、支払いもありませんが、会社側は「借金と相殺した」と説明しています。

https://www.ytv.co.jp/press/kansai/175107.html