死刑死刑と騒ぐ輩の非人道的思考には呆れざるを得ない。
刑というもの自体が権力者によって民衆を支配する恐怖政治システムということをまずは知るべきだ。
賛成意見を述べる者のの殆どが、被害者遺族の感情を最優先しているという事実に愚かしさを感じる。
成立し得なかった死刑制度の廃止もまた悪意的な政治判断というほかない。
外国ではすでに死刑廃止が大幅に進んでいる現状を見据えなければならない。
道義的にも、人が人を殺す間違い−この場合は「国家」という巨大な暴力装置が「個人」を殺すということ−
は、繰り返してはならない大きな過ちである。「国家」「司法」こそ報復の代行者の仮面を被った虐殺者であると知れ。
殺された人間の無念ばかりを金科玉条のごとく唱えて死刑を肯定する者たちよ、国家こそなによりも凶悪な暴力装置なのだ。
せっかくの人権先進国であるべき日本が、このように前近代的法制度を墨守することは考え直さなければならない。