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mRNAの発展に寄与した数百人のうち記事に載るくらいのトップクラス
https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/v18/n11/mRNA%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E5%AE%8C%E6%88%90%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%AE%E9%95%B7%E3%81%8F%E6%9B%B2%E3%81%8C%E3%82%8A%E3%81%8F%E3%81%AD%E3%81%A3%E3%81%9F%E9%81%93/109823

1987年末、ソーク生物学研究所(米国カリフォルニア州ラホヤ)の大学院生だったRobert Maloneは、メッセンジャーRNA(mRNA)鎖を脂肪滴と混ぜ合わせて「遺伝子ごちゃ混ぜ」スープを作り、そこにヒト細胞を浸した。すると、細胞はmRNAを取り込み、それに基づいてタンパク質を産生し始めた1。

自分の発見が医学にとって大きな可能性を秘めていることに気付いたMaloneは、後でこのことをメモし、署名と日付を入れた。1988年1月11日のメモには、細胞内にmRNAを送達し、細胞がこのmRNAからタンパク質を作ることができれば、「RNAを薬として扱う」ことが可能になるかもしれないと記されている。研究所の他のメンバーも、後世に残すために彼のメモに署名をした。Maloneは同じ年の実験で、カエルの胚がそうしたmRNAを取り込むことを示した2。脂肪滴を利用してmRNAを生体内に取り込ませやすくしたのは、彼の研究が最初であった。