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2022年11月21日 18時50分

 防衛省は、海上自衛隊が保有するイージス艦8隻のうち、迎撃ミサイルの発射試験を済ませていなかった2隻が試験を終え、弾道ミサイルを迎撃する性能が確認されたと21日発表した。
北朝鮮が弾道ミサイルを相次いで発射する中、8隻すべてで迎撃できる体制が整ったことになる。

 同省によると、発射試験を実施したイージス艦は、2020年就役の「まや」と21年就役の「はぐろ」。はぐろ就役でイージス艦は8隻となったが、実際の任務につくには発射試験に成功する必要があり、これまで試験済みの6隻が任務をカバーしていた。

 発射試験は米ミサイル防衛庁や米海軍が支援。まやは今月16日、最新型のミサイル「SM3ブロック2A」、はぐろは同19日、従来型の「SM3ブロック1B」をそれぞれ発射し、米ハワイ州カウアイ島の太平洋ミサイル射場から発射された模擬の弾道ミサイルに大気圏外で命中させることに成功したという。

 また同21日には、まやが探知したミサイルをはぐろが迎撃する手順の追尾試験も実施し、別の艦艇の情報に基づき迎撃するという新たな機能も確認した。

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