【北京共同】岸田文雄首相が中国の習近平国家主席と17日にタイで会談した際、新型コロナウイルスを徹底的に抑え込もうとする中国の「ゼロコロナ」政策を巡り、防疫措置の緩和を求める日本経済界の要望を伝えていたことが分かった。日中関係筋が23日までに明らかにした。ただ中国では感染者数が増えており、思い切った緩和ができない状況だ。

 日本政府筋は首脳会談直後の記者団の取材に、岸田氏が緩和を求めたかどうか明言していなかった。中国で活動する日系企業は厳しい移動制限を伴う防疫措置に懸念を強めている。岸田氏は、権力基盤を固めた習氏に直接訴え、改善を狙った。
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