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一般論として、動物に最初に曝露させるウイルス量が多いほど、その動物は重症化しやすくなることが知られています。

新型コロナでも、ハムスターに曝露させるウイルス量が多いほど、そのハムスターは重症化しやすいということが、東京大学医科学研究所の河岡先生らのグループから報告されていますし、その後フェレットでも同様に曝露したウイルス量と重症度との関連が示されています。

こうした実験はなかなか人間にはできませんが、インフルエンザウイルスをボランティアの人間に曝露させた研究があります。

この研究では、曝露させたインフルエンザウイルスの量が多ければ多いほど、インフルエンザの重症度が高くなり、症状の持続期間も長くなったという結論でした。

直接曝露したウイルス量との関係を示せているわけではありませんが、3密の環境で感染した集団(推定されるウイルス曝露量が多い)と、距離や換気が保たれている環境で感染した集団(推定されるウイルス曝露量が少ない)とを比較して、前者の方が重症化した頻度が高かったという報告があります。

マスクが飛沫を濾過することで、ウイルスの曝露量を減らすことができる

新型コロナウイルス感染症の重症度を決定する上でウイルスの曝露量が関連しているとすれば、マスクを着用することで曝露されるウイルスの接種量を減らすことができれば、重症化を防げるかもしれない、ということになります。

東京大学医科学研究所の河岡先生らのグループが、新型コロナウイルスを用いた実験で「マスクを着用することで、吸い込むウイルスの量は布マスクでは17%、サージカルマスクで47%、N95マスクでは79%減った」ことを発表しました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20201025-00204606

https://youtu.be/OGByJBW2RKI