敵基地攻撃能力(反撃能力)保有の是非を巡る与党協議が25日にも始まるのを前に「政府が米国からトマホークミサイルの調達を検討」と報道各社が報じたことに、自民党が動揺している。世界最高水準の長距離ミサイルであるトマホークを早く手に入れたいという政府・自民関係者の前のめりな姿勢が報道につながったが、公明党が態度を硬化させており、協議の行方に暗雲が垂れこめている。

 「なんでこんな報道が出るんだ。与党協議の邪魔だ」。報道各社が政府のトマホーク保有検討を報じた後の4日、自民党の小野寺五典・安全保障調査会長は党会合で不満をあらわにした。自民の国防族議員は「『平和の党』を掲げる公明がピリピリしており、…(以下有料版で、残り762文字)

毎日新聞 2022/11/24 16:30(最終更新 11/24 17:47)
https://mainichi.jp/articles/20221124/k00/00m/010/012000c