日本を守る女神
天照大御神は神の世界である高天原(たかまのはら)を治める日の神、天を照らす神として誕生しました
天照大御神は高天原だけでなく、葦原中ツ国(あしはらのなかつくに、人間の世界)にも光を与える神として存在し、
日の本の国(ひのもとのくに)、日本の由縁ともいえる崇高なる国家守護の神とされます
日本は「神の国」といわれますが、それは天照大御神が守る国という解釈に基づきます
日本書紀によると、天照大御神はその孫に葦原中ツ国を治めることを命じられました
孫にあたる神は高天原より降臨され(天孫降臨、てんそんこうりん)、
さらにその子孫がやがて天皇となって以後の日本をお治めになりました
(次項の皇祖神を参照)
天照大御神は高天原から葦原中ツ国を見守っていますが、
その御霊(みたま)が宿る御鏡(みかがみ)は、伊勢の神宮(内宮)に祀られています
(3項の伊勢神宮に祀られるを参照)
皇祖神(こうそしん)
天照大御神の孫にあたる神、番能邇邇藝命(ホノニニギノミコト)が高天原(たかまのはら)より降臨し、
人が住む葦原中ツ国(あしはらのなかつくに、日本)を治められました(天孫降臨、てんそんこうりん)
やがてその子孫が初代天皇、神武天皇(じんむてんのう)となりました
天照大御神は皇祖神、つまり天皇の先祖にあたる神ということです
 【系図】
  天照大御神
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  天忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)
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  番能邇邇藝命(ホノニニギノミコト)
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  火遠理命(ホオリノミコト)
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  鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアヘズノミコト)
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  神倭伊波禮毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト)→神武天皇として即位(初代天皇)
初代天皇の神武(じんむ)天皇の即位は今から約2600年前(紀元前660年)とされています
現在の天皇陛下は今上陛下(きんじょうへいか)と呼ばれますが、今上陛下(平成)は125代目です
昭和天皇などの名は崩御(ほうぎょ、お亡くなりになった)後に呼ばれます
日本のように1つの王朝が2600年以上も続く国はまれで、日本の王朝は世界一長く続く王朝です
アメリカは1776年、中国は1949年に建国されました。