横浜の街を一望! 関東学院大新キャンパス完成 関内駅近くに
 関東学院大の横浜・関内キャンパスが、関内駅近くの横浜市教育文化センター跡地(神奈川県中区)に完成した。一部の学部が来年四月に移転するほか、同センターが公的役割を担っていた精神を引き継ぎ、地域と協力して課題解決を目指す「社会連携教育」の拠点を目指す。カフェなどの一部施設は来月から順次開放する。(志村彰太)
 地上十七階、地下二階で高さ七十五メートル。最上階から横浜の景色を一望できる。低層階は一般利用もできる「テンネー記念ホール」(六百五十席)、コワーキングスペース、デジタル図書館などがあり、教室は高層階。十一学部十四学科のうち、金沢八景キャンパス(横浜市金沢区)にある法学部、経営学部、人間共生学部コミュニケーション学科が移転し、三千三百人の学生が学ぶ。

 二十四日にあった記念式典で、大学運営法人の規矩大義(きくひろよし)理事長は「横浜の地域社会に貢献できる存在になりたい」と抱負を語った。卒業生で、来賓として出席した小泉進次郎・元環境相は「地元の日の当たらないところに目を向け、新しい時代を築いてほしい」と期待を述べた。
 現地にあった市教育文化センターは、著名建築家の前川國男(一九〇五?一九八六年)が手がけたことで知られ、保存を求める運動もあった。しかし、倒壊の危険性があり、耐震補強も困難だとして二〇一三年に閉鎖。市は一八年度、約二十四億円(解体物件付き)で関東学院に売却した。同センターの外壁の一部は、同大横浜・関内キャンパス三階で保存・展示する。 

東京新聞 2022年11月30日 07時32分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/216946