学校法人立命館(京都市中京区)は1日、立命館宇治中学・高校(宇治市)で外国人を含む臨時教員ら計27人の教員免許の更新手続きなどを同校の職員がしていなかったと発表した。今年4月以降、当該教員が免許切れの状態で授業を行っており、うち3人の授業について補習を実施する。

 臨時教員らは決められた期日までに府教育委員会に対し、臨時免許状発行の申請などを済ませる必要がある。法人によると、手続きを担当する職員は7月以降に計2回、府文教課からの催促があったが対応せず、その後の11月の学校内部調査で発覚した。

 同校は27人が担当した授業を検証した結果、うち3人が担当した「英語」について補習が必要と判断した。中学2年68人、高校1~3年293人が来年3月までに受講する。既に27人の更新手続きは完了している。

 府文教課によると「臨時免許の未申請は時折あるが、これだけの人数や、早い段階で分かっているのに対応しないというのは例がない」という。

 同校は「学校教育制度の根幹にかかわるあってはならない事態で、生徒や保護者に多大な迷惑をかけおわびする」としている。

京都新聞 2022/12/01 20:31 (JST)
https://nordot.app/970993393040932864?c=39546741839462401