山陽新聞 12/3(土) 5:10

 一般財団法人・岡山県サッカー協会(岡山市北区厚生町)が今年夏まで事務局を務めていた「中国サッカーリーグ」(中国リーグ)で、新型コロナウイルス関連の国の補助金150万円の一部が不正に使われたとして同リーグが補助金の全額を返還する意向を示していることが2日、関係者への取材で分かった。

 補助金はスポーツ庁の「スポーツ活動継続サポート事業」で、コロナ禍で活動自粛した団体やフリーランスの個人を対象に観客回復や活動継続に必要な費用を最大150万円助成。2020年度に公募し、全国で約3800件交付された。

 中国リーグによると、当時事務局だった県サッカー協会が申請手続きし、30万円を補助金の対象とならない可能性があるスポーツウエア購入に充てたが、領収書のただし書きに「マスク代」と記載していた。同協会が事務局をやめた後、今年秋に同リーグが監査し、明らかになった。

 他にも使途が判然としないケースがあるとして、同リーグはスポーツ庁側に補助金返還を申し出た。

 補助金申請に関わった同協会の男性職員は「当初はマスクを店から買う約束をして領収書を作ってもらったが、大会の景品として配るウエアの購入に切り替えた。大会は開かれなかったが、ウエアは各チームに配り、領収書もある」と不正を否定している。

 中国リーグは日本フットボールリーグ(JFL)の一つ下のカテゴリーで、中国地方5県の10チームからの会費で主に運営している。佐々木理・運営委員長は「リーグでは領収書を改ざんしたと捉えており、全額返還したい」と話している。

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