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 国際自然保護連合(IUCN、本部スイス)は10日、絶滅の恐れがある野生生物をまとめた「レッドリスト」の最新版を公表した。高級食材として珍重される「クロアワビ」「メガイアワビ」「マダカアワビ」のアワビ3種も絶滅危惧種に選定された。

 3種は、近い将来に野生での絶滅の危険性が高い「絶滅危機(EN)」と評価された。3段階ある絶滅危惧種のランクのうち、2番目に深刻な評価だ。

 レッドリストに掲載されても商取引に法的な拘束力は及ばないが、今後、野生動植物の国際取引を規制する「ワシントン条約」などで議論する際の、有力な科学的根拠の一つとなる。2014年にニホンウナギがENと評価された後、日本など4カ国・地域は養殖池に入れる量の上限を設定するなど管理を強化した。

 IUCNがアワビ類を評価するのは今回が初めてで、「世界の54種のうち20種が絶滅の危機にある」と強調。要因として、乱獲や密漁、気候変動による生息環境の悪化などを挙げた。

https://www.asahi.com/articles/ASQD96SS4QD9ULBH001.html
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