札幌市などによると、昨年11月、職員が知的障害と精神障害のある女性に食肉の購入を要求し、8千円相当の松阪牛を代金を支払わずに受け取った。また、同月ごろ、事業所にいた女性に「太っている」「ばか」などの暴言が複数回あった。女性は今年8月に退所した。

 9月に女性から通報を受け、調査した札幌市は10月、条例に基づき事業所に求める「人格を尊重したサービスの提供」の面で不適切と判断。ただ、物品の受け取りや発言の経緯で職員と女性の主張の隔たりが大きく「障害者虐待防止法で定める経済的・心理的虐待の有無は判断できない」と虐待の判定はしなかった。

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北海道新聞
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/772771