※2022.12.12
週刊現代

圧倒的な営業成績を残し続けた人口3万都市の伝説
全国に551拠点あるJA(農業協同組合)の大きな収益源となっているのは、「共済事業」と呼ばれる保険の販売である。その商品を専門に営業しているのが「ライフアドバイザー(LA)」だ。

彼らが毎年目標にしているのは、東京で開催され、優れた成績を残すと招かれる「LAの甲子園」で表彰されること。LAにとって最大の名誉であるとともに、金銭的見返りとして「特別手当」が支給される。

長崎県対馬市にある対馬農業協同組合(以下、JA対馬)の元職員、故・西山義治氏(享年44)はその常連だった。JAに就職した翌'98年から'17年まで、わずか1年を除いて毎年表彰されてきた。とくに優れたLAに与えられる「総合優績表彰」には、実に12回も選ばれている。JA共済のイメージキャラクターを長年務める女優の仲間由紀恵からは、この晴れの舞台で「また会ったね」と声を掛けられたほどだ。

西山氏の営業手腕のすごさは、人口が約3万人に過ぎない離島で、全国でもダントツの成績を収めてきたことから十分にうかがえる。県での表彰式でたびたび顔を合わせたJA職員が証言する。

「第一印象はおとなしい人なのに、一般的なLAの20人分以上の成績を挙げているというから、ギャップに驚きました。『LAの甲子園』でも、2位に圧倒的な差をつけていましたね。表彰式で見かけた際には、周りから崇め奉られている印象で、まるで『LAの神様』といった感じでした」

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