ウクライナを攻撃するのに使われたドローン(無人航空機)の実物があるという。特別に取材できないか。ウクライナ軍から、取材に応じると連絡があったのは11月下旬だった。

 ドローンは、首都キーウ中心部から離れた軍情報局の施設に保管されていた。

 施設内の木の床に、大人の背丈ほどの白いドローンが転がっている。ある機体は先端が破壊され、ぱっくりと欠けていた。

 別の機体は、エンジン部分に直径5センチほどの穴が開いていた。

 「ウクライナ軍が迎撃した跡だ」

 目出し帽をかぶった軍情報局員が説明した。「ドローンはイラン製だ」とも付け加えた。目出し帽の男性は同局のドローン専門家という。

 ロシアによるウクライナ侵攻で使われたドローンのうち、ウクライナ軍は、撃ち落とすなどして原形をとどめたものを保管し分析を進めている。

ロシアがウクライナ侵攻で使うドローン(無人航空機)の部品に、日本企業の製品が含まれている可能性が高いことがわかった。ウクライナ軍情報局の分析結果から明らかになった。部品の多くは家電パーツなどの民生品。「メイド・イン・ジャパン」の製品がなぜ殺傷兵器に生まれ変わったのか。

粗末な機体、粘着テープでつなぎ合わせたような跡も
 この日、ウクライナ軍が朝日…(以下有料版で,残り1526文字)

朝日新聞 22年12月14日 12時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQD9778FQD8UHBI03F.html?iref=comtop_7_07