路上で寝込んで交通事故死が急増 昨年の倍、警視庁が注意喚起
2022/12/10 07:00(最終更新 12/10 10:39)
https://mainichi.jp/articles/20221209/k00/00m/040/336000c

 路上寝込みが原因の交通死亡事故が東京都内で急増している。今年の死者数は11月末現在で13人に上り、昨年1年間の死者数(7人)の約2倍に達している。新型コロナウイルス禍で自粛が続いていた忘年会など大勢での飲酒の場も今年は解禁ムードとなり、今後さらに増加が懸念される。警視庁の担当者は「悲しい事故が起きないよう、飲み過ぎず安全に帰宅してほしい」と呼びかけている。

 警視庁交通総務課によると、死者13人のうち10人は飲酒後の路上寝込みだった。11月だけで男女3人が死亡しており、3人はいずれも飲酒後に車道に座り込んだり、寝転んだりしていてはねられたという。

 こうした事故を防ごうと、警視庁は注意喚起のための動画を制作。お笑いコンビ「COWCOW」が出演し、人気のネタ「あたりまえ体操」に乗せて、路上寝込み防止などを呼び掛けている。動画は都内などを走るタクシー約6万台の車内モニターで、31日まで配信される。

 また、警視庁は都ハイヤー・タクシー協会や都トラック協会などに、夜間の減速やハイビームの利用、寝込んだ人を発見した場合に110番で知らせるなどの協力を要請した。