東京都内(稲城市と島嶼(とうしょ)部を除く)の今年の救急出動件数が、15日までに計82万8521件に達し、東京消防庁が救急業務を開始した1936年以降で最多となった。同庁が16日、明らかにした。新型コロナウイルスの感染や猛暑による熱中症で搬送が相次いだことが影響したとみられる。

 同庁によると、これまでの最多は2019年の82万5929件(1月1日~12月31日)。今年はすでに今月15日の時点で2592件上回った。

 1日当たりの救急車の出動件数は一昨年、昨年とも平均2千件ほどだったが、今年7月1日は過去2番目に多い3274件、同2日は過去3番目に多い3188件を記録。過去最多の3382件(18年7月23日)に次ぐ件数で、3千件を超す日が相次いだ。

 新型コロナウイルスの「第7波」と猛暑による熱中症の搬送が重なって救急要請が増え、同庁は、稼働する救急車の台数を増やす「非常編成」を組むなどして対応した。(岩田恵実)

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