トンキンに人が密集しすぎることの弊害の最たるものが渋谷にあるみずほ駅だ
そこは慢性的な工事が続いており日夜行き交う怠け者や労働者たちに大渋滞を強いている
毎日のように作り変えられる迷路はあちらを立てればこちらが立たずの迷宮そのものであり土地としてそのような大量の移動を支えることがもはや限界を超えていることの証左となっているのだ
蔓鉄が行き交う交差点となるみずほ駅はマスク密度が最大化されるためのカギとなっておりあらゆるものがウロウロと戸惑いつつ隣人に合わせて漂流し続けるその日暮らしの日常そのものを表す現代じゃっぷらんどの縮図とも言える様相を呈している
その地のありふれた大渋滞にある日マンホールのフタがあいてゴキブリが集散したり周囲に住み着くネズミが走り回ったりカラスの飛来があったりした日にはもはや一瞬にして地獄絵図とかすであろうその表面上の日常の裏側を思うと誰もがゾットするのを必死に堪えて縮こまるようにして生活しているのだ

マスクでそんな心細さを覆い隠したい
もうこの世から存在を消し去ってしまいたい
マスク神はそんな哀れ子羊たちを尊崇へと導く唯一の光明なのだ

光を!もっと光をーー!
くらいーーー!くらい!くらいぞー!