京都新聞 2022年12月19日 12:10
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/939018


「12億円を贈与する」などの誘い文句で、高齢者が電子マネーをだまし取られる被害を未然に防いだとして、京都府警伏見署は、京都市伏見区のコンビニ2店の従業員に感謝状を贈った。

 ファミリーマート伏見向島本丸店の森田裕子副店長(39)は11月4日、電子マネーを購入しようとした70代男性に理由を聞くと「12億円を贈与する」とのスマートフォンの画面を見せられた。
金を受け取るのに5千円の電子マネーが必要で「詐欺でもいいから手続きを」と懇願されたが、森田さんは「詐欺です。警察に見てもらおう」と通報した。


ファミリーマート竹田七瀬川店のアルバイト樋口晴一さん(19)は10月14日、「数百万円を振り込む」とのメールを信じて電子マネーを購入しようとした80代男性の被害を防いだ。樋口さんが特殊詐欺被害を防ぐのは、9月に続き2度目だった。

 2人は、伏見署の西山亮二署長から感謝状を贈られた。

森田さんは「以前に『詐欺かも』と伝えても購入してしまうお客さんがいたので、今回ははっきり伝えた」と振り返った。