■2年に及ぶ苦しみも…


新型コロナの第8波。大阪府では3カ月ぶりに新たな感染者が1万人を超えるなど、感染が広がっている。
感染者が増える中で懸念が高まるのが、回復後も症状が続く新型コロナの後遺症だ。

中には、重い症状に苦しむ人もいる。

2022年1月に感染した小学6年の男の子は、40度ほどの発熱が治まった後、腹痛が続き、学校にも通えなくなった。
痛みがあった神経を取り除く手術を受け、一度は学校にも通い始めたが、1カ月後には強い倦怠感が出て腹痛も再発。症状は、12月になった今でも続いている。

男の子:
倦怠感は「もしかしたら治るかもしれない」っていう希望はあるんですけど、やっぱり腹痛が全然治る兆しがないので、やっぱり不安で。
勉強やっててもやっぱり全然できないので、不安がもっと出てくる

2020年1月にコロナに感染した20代の大学院生は、強い倦怠感と、思考力が低下してしまう「ブレインフォグ」に苦しんでいる。
一時は寝たきりの生活になってしまい、およそ2年がたっても体調は回復していない。

20代女性:
良くなったり悪くなったりを繰り返して、全体的にはまだ社会復帰は困難な状態です。
(症状が)改善して自分で電車で通学できるぐらい元気になったと思ったら、動けなくなって1日中ベッドから起き上がれなくなる日があったりと、すごく波が激しい

■コロナ後遺症の治療費は月6万円
女性は現在、大阪市内のクリニックで炎症を起こしている上咽頭に薬を塗る「EAT」という治療を受け、少しずつ症状は改善してきているということだ。

「EAT」は保険適用があり、1回の治療で通常1000円以内の負担額だが、他にも自費診療で漢方や鍼灸、
サプリメントなどの様々な治療を受けているため、その合計の治療費は月6万円にも上る。

20代女性:
今は元気さを保てているんですけど、これって大量の治療をしているからで。その治療をやらなくなったらまた病人の状態に戻ってしまうと思うと、
一生、これだけの治療費をかけ続けなきゃいけないのかなって考えるとすごい不安です

https://www.fnn.jp/articles/-/458905

20代女性
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