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上皇さま きょう89歳の誕生日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221223/k10013931851000.html

2022年12月23日 0時01分

上皇さまは23日、89歳の誕生日を迎えられました。

(略)

宮内庁が発表した、上皇さまの近況です。

上皇陛下は、ことし、89歳のお誕生日をお迎えになります。

令和2年3月の仙洞仮御所(港区高輪)のご移居を経て、本年4月、旧赤坂御所である仙洞御所にご入居になり、ご準備も含めた足かけ3年に及ぶ皇居からのご転居を終え、平成5年12月まで33年余お住まいになった思い出の地にお戻りになりました。

この一年もまた、新型コロナウイルスの感染拡大が続き、東京大学医学部附属病院および皇居内の宮内庁病院、生物学研究所を除き、今年6月に沖縄復帰50年記念特別展「琉球」、「沖縄復帰50周年記念特別展・公文書でたどる沖縄の日本復帰」、12月に学習院大学史料館で開催された特別展「ある皇族の100年―三笠宮崇仁親王とその時代―」をご覧になったほか、外へのお出ましはありませんでした。

陛下は、これまでと同様に、上皇后さまとご一緒に、静かに穏やかな日々を規則正しくお過ごしです。

毎日、ご起床後に上皇后さまとお庭をご散策になり、お戻り後にお食堂の水槽で飼われているチチブハゼに餌をお与えになります。

7時のTVニュースをご覧になりながら朝食をおとりになり、その後はゆっくりと新聞に目を通され、上皇后さまと本を音読なさいます。

東宮時代からこれまでにモンテーニュの「随想録」、パスカルの「パンセ」、堀辰雄の「大和路・信濃路」、寺田寅彦の随筆などをご一緒に読んでこられましたが、最近は、お二方が共に小学生五年時に学ばれた国語の教科書を読み返していらっしゃいます。

9時には上皇后さまとご一緒に、当直の侍従から当日の上皇上皇后両陛下のご日程、皇室全体のご動静について説明をお受けになります。

また、国内外で発生している出来事についても話題となさり、説明をお受けになっています。

毎週、月曜日と金曜日の午前午後は皇居生物学研究所で、水曜日午前は仙洞御所で、生物学研究所職員とハゼ科魚類の分類に関する研究を進めておられ、国内外の論文を確認されたり、標本を顕微鏡でご覧になったり、2か月に一回開催される魚類分類研究会のオンライン会合に可能なかぎりご参加になっています。

ご研究がない日の午前は、日本や世界各地の歴史、文化、自然等を紹介するテレビ番組の録画を上皇后さまや侍従とご覧になります。

夕方には、上皇后さまがお付き添いになり、赤坂御用地内を30分程ご散策になっています。

隣接する迎賓館は、かつて東宮仮御所があった場所で、陛下は昭和12年3月から沼津にご疎開になる昭和19年5月までお住まいでしたが、10月の迎賓館休館日に一度、その辺りもご散策になりました。

ご散策からお戻り後は、上皇后さまとご一緒に、お供した職員としばらくご歓談になります。

最近では、ワールドカップサッカー日本代表の活躍が話題となっていました。

その他、午後には、読書をなさったり、大相撲の時期にはテレビ中継もお楽しみでした。

ごタ餐後の一時は、侍従が上がり、1953年の初めての英国ご訪問を始め、これまでの国内外のご訪問について、当時の記録集を見ながらお話を伺う時間になっています。

ご体調については、今年6月ごろから、体重がやや増加し、血液検査のBNP値が上昇したため、胸部レントゲン検査をお受けいただいたところ、心拡大、胸水貯留など心不全の所見がみられたことから、7月24日、東京大学医学部附属病院において心臓MRI検査をお受けになった結果、三尖弁閉鎖不全による右心不全と診断されました。

その後の経過については、6月末からの薬の服用、水分の摂取制限、ご運動を控えめにするといった内科的治療をお続けいただいた結果、現在、右心不全の所見は改善されつつあります。

また、9月19日には左眼の白内障手術を、9月25日には右眼の白内障および緑内障の手術を、いずれも同じく東京大学医学部附属病院においてお受けになり、無事にお済ませになりました。

術後の経過は良好であります。

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。


※関連リンク
https://www.kunaicho.go.jp/joko/press/r041223.html