※12/24(土) 16:15配信
NEWSポストセブン

 普段よりも美しく可愛らしく魅力的に見せることを「盛れる」と言い、自撮りや風景、建物などの写真が実物よりも美しく作成できたときに使われている。2009年のケータイ流行語大賞に「盛る・盛れる」が選ばれたときは、髪にボリュームを持たせてセットする、派手にするという意味で使われていたが、その意味が広がり、今では写真、とくに自撮りを盛らないことが考えられない人もいるほどだ。ライターの森鷹久氏が、加工で盛ることが普通になりすぎたことで起きているトラブルについてレポートする。

 * * *
「加工ばかりしていないで、普通の写真を残しておけば良かった」

 そんな高校生の”後悔”を報じた「高校生新聞オンライン」の記事(2022年11月14日掲載)が注目を集めている。記事を書いた男子高校生は、中学時代の思い出写真が加工されたものばかりで、「お互いの元の顔が見れなくなってしまいました」と悔いを述べ、加工技術の良い面を指摘しつつ「上手に活用していくことが大切」と結んでいる。記事を読んだ、千葉県内の公立中学校教諭・坂本駿輔さん(仮名・30代)は、こうした声がやっと生徒の側からも出てきたということに安堵したというが、現実は「もっと深刻」と嘆く。

「修学旅行に行った際、同行したカメラマンが卒業アルバム用に生徒を撮影するじゃないですか。それで後日、学校にばーっと張り出して、欲しい写真があれば購入してください、というのをやるんですが、その張り出された写真の数枚が、誰かに持ち去られてしまったんです。最初はいたずらか、はたまた、好きな子が映っているから誰かが盗ったとか、そう考えたんですね」(坂本さん)

 ところが、その所在不明になった写真について調査をしたところ、無くなったもの全てに、ある女子生徒が映り込んでいることが判明した。「女子生徒のことを好きな男子が持っていったのか」という疑いをますます深めた坂本さん。気分が悪いだろうということで、フォローのために女子生徒を呼び出すと、予想だにしなかった答えが返ってきたという。

続きは↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/63fc85266e6ac665d3492cc7fca1b3a13e47c01a