朝日 飯島健太12月28日
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イランの首都テヘランで2022年11月2日、学生たちに話す最高指導者ハメネイ師。第三者提供=ロイター
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イランの首都テヘランで2022年10月3日、警戒にあたる治安部隊=ロイター
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テヘランでヒジャブの着用が不適切だとして逮捕後、
死亡したマフサ・アミニさんの事件について報じる地元紙=2022年9月20日、飯島健太撮影

 イランで22歳の女性が髪を隠す布「ヒジャブ(ヘジャブ)」の「不適切」着用を理由に逮捕され、
急死した事件を受けた抗議デモが3カ月以上続く中、治安部隊の行動に変化が出ている。
体制側は武力によるデモ鎮圧を容認しているが、対応にあたる現場に「疲れ」が出ていると報じられた。

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 最高指導者ハメネイ師は、デモ隊の一部は米国に扇動された「暴徒」だと断じている。
警察官のほか、ハメネイ師が直接指揮する革命防衛隊の傘下にある民兵組織「バシジ」が銃器も使って鎮圧を図ってきた。

 死傷者は増え続けており、ノルウェー拠点の人権団体「イラン・ヒューマン・ライツ」によると、
2022年12月17日時点で、デモ参加者ら計469人が死亡。
一方、治安部隊の犠牲も出ており、イラン地元紙は同10日、計60人以上の治安部隊員が死亡したと報じた。

 こうしたなか、革命防衛隊に近いファルス通信が11月下旬にハッキングされ、
バシジの幹部と報道関係者の会話とされる音声が流出した。
その中には、デモの対応にあたる治安部隊の間で「疲れ」が出ているという内容が含まれていた。
AFP通信などが報じた。

 市民からも、そうした目撃証…

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