内部留保なんてどこの企業でも増やしてるし、むしろ内部留保を増やさないと企業は投資を増やせない。

企業はバランスシートの右側で調達した資金で、左側の資産を購入する、つまり投資する。

バランスシートの左側を増やさないと投資が増やせない。

バランスシートの左側は、自己資本と他人資本(借金)に分かれていて、
自己資本を増やす一番基本的な方法が、過去のビジネスで稼いだ利益の蓄積、
つまり最近は内部留保と呼ばれてる利益剰余金。

増資という方法でも増やせるがこれは色々と大変なので、たまにしかできない。
普通な内部留保を増やさないと自己資本による投資を増やせない。

他人資本つまりは借金で投資をすることもできるが、企業が借金できる能力は自己資本に影響を受ける。

簡単にいえば、商売で儲けて自己資本を増やせないような企業に、金融機関は金を貸さないし、
貸す場合は物凄く高い金利を設定するんで、借りて投資に失敗したらえらい目にあう。

事実上、内部留保を増やして自己資本を増やさないと、実は借金して投資を増やすのも難しい。

企業に投資を増やして欲しいなら、むしろどんどん内部留保を蓄積してもらわないと、現実には投資は増えない。