南米パラグアイで4月に行われる大統領選の有力な野党連立候補エフライン・アレグレ氏が5日までにロイター通信の取材に対し、勝利した場合は台湾と断交し中国と国交を結ぶ意向を示した。パラグアイは台湾と外交関係を持つ14カ国の一つで、南米では唯一の国。

アレグレ氏は、大豆や食肉の輸出国として中国の市場へのアクセスが必要だとして「パラグアイは中国と国交を結ばなくてはいけない」と主張。「われわれは台湾との関係に批判的だ。その外交関係から十分なものを得ていると思わないからだ」と述べた。一方、与党コロラド党候補のサンティアゴ・ペニャ氏は勝利した場合も台湾との関係を維持すると述べた。

中南米には、台湾と外交関係のある国の半数以上が集中。2017年以降、パナマやドミニカ共和国、エルサルバドルなどが台湾と断交し中国と国交を樹立した。(共同)

産経ニュース
2023/1/6 12:48
https://www.sankei.com/article/20230106-CHT454NS4VLABLWHKCASUJQ5GI/