ロシアの軍事侵攻をめぐり、岸田総理大臣は、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談し、越冬支援などに全力をあげる方針を伝えました。また岸田総理大臣は、ウクライナ訪問の招待を受けたことを明らかにし、今後、検討していく考えを示しました。

岸田総理大臣とウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談は6日夜6時すぎからおよそ30分間行われました。

この中で岸田総理大臣は、ことしのG7=主要7か国の議長国として、国際社会で積極的な役割を果たしていく考えを示しました。

そのうえで、ロシアの軍事侵攻を重ねて非難するとともに、越冬支援をはじめとしたウクライナ支援に全力をあげる方針を伝えました。

これに対し、ゼレンスキー大統領からは日本の対応に深い謝意が示され、両首脳は、連携を強化していくことで一致しました。

キーウ訪問の招待「諸般の状況踏まえ検討したい」

岸田総理大臣は、会談のあと記者団に対し、ゼレンスキー大統領からウクライナの首都キーウへの訪問の招待があったことを明らかにし「現時点ではなんら決まっていないが、諸般の状況を踏まえ検討していきたい」と述べました。

ゼレンスキー大統領「日本が提供の発電機に感謝」

岸田総理大臣との電話会談を終えたウクライナのゼレンスキー大統領は、SNSで「日本がG7の議長国になったことをお祝いする」としたうえで、「日本が提供してくれた発電機のおかげで、何十万人ものウクライナ人が電気を使えて、暖かい環境にいられることに感謝の意を伝えた」と投稿しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230106/k10013943301000.html