東京暮らしをして驚いたのは風呂屋の多さだった。町内には必ず一つは掛け流しの湯屋があった。毎日必ず風呂屋に行くのが清潔好きの江戸っ子の楽しみであり嗜みだと知って、なるほどこれがお江戸なんだと感心したことがある。