中国の肖千駐オーストラリア大使は10日、首都キャンベラで行った記者会見で、第2次世界大戦で日本が豪州を攻撃したことを批判し、
「彼らは歴史を繰り返すかもしれない」などと述べた。対中抑止を念頭に安全保障協力を進める日豪両国の離間を意図した発言とみられる。

肖氏は日本に関する質問への答えの中で、「第2次大戦中、日本は豪州を攻撃し、(豪北部)ダーウィンを爆撃し、
豪州人を殺害し、豪州の捕虜に受け入れ難い扱いをした」と指摘。

さらに「日本政府は謝罪もせず、間違いを認めない。あなた方を脅かす者は、再び脅かすかもしれない」と語った。

これに対し、日本の山上信吾駐豪大使は公共放送ABCのインタビューで「当惑している。
平和を愛好し、ルールを順守する戦後日本の歩みを皆分かっている」と反論。

その上で「今の課題は、80年前に起きたことではなく、この地域にある威圧や威嚇にどう対処するかだ」と述べ、中国側をけん制した。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2023011000897&g=pol

10日、キャンベラで記者会見する中国の肖千駐オーストラリア大使
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