埼玉県警は11日、民家に忍び込み現金約50万円を盗んだとして、住居侵入と窃盗の疑いで、愛知県知立市の無職、佐伯一容疑者(54)=別の住居侵入罪で起訴=を再逮捕した。県警は関東地方を中心に30件ほど窃盗を繰り返した可能性があるとみている。佐伯容疑者は盗んだ現金で新幹線のグリーン車に乗り、愛知県と関東地方を行き来して犯行に及んでいた。
 再逮捕容疑では、2022年9月25日未明、埼玉県草加市の民家に侵入し、現金50万6000円を盗んだとされる。
 昨年、県内の民家で現金が盗まれる被害が相次ぎ、防犯カメラの捜査などから佐伯容疑者が浮上。22年12月5日に住居侵入容疑で逮捕された。
 県警によると、佐伯容疑者は、過去に住んだり勤めたりして土地勘のある埼玉、神奈川、千葉、岐阜の各県で、無施錠の民家を狙い犯行を繰り返していた。グリーン車に乗ったのは、居心地の良さに加え「これから(盗みを)やるんだと覚悟を決め、自分を奮い立たせるため」と供述しているという。

東京新聞 2023年1月11日 21時01分
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