難病や命にかかわる深刻な病気などをテーマにした映画祭が14日、都内で行われました。

東京 千代田区で行われたこの映画祭は、難病の実態や患者の思いに理解を深めてもらおうと
難病治療に携わる奈良県立医科大学などが企画し、国内で製作された7本の短編映画が上映されました。

このうち、「Secret of magician」という作品では、激しい腹痛や下痢を繰り返す難病の「潰瘍性大腸炎」を
患う男性が、恋人となった女性に頻繁にトイレに行くことを知られないようにするため、得意のマジックを
使ってトイレに行っていないふりをする物語が描かれています。

また、胸のしこりに気がついた女性が乳がんの診断や手術を受けるまでの不安や葛藤を描いた作品や
糖尿病で透析を受ける男性の日常や思いをドキュメント形式で描いた作品などが上映され、観客たちが見入っていました。

都内の64歳の女性は「病気の現実は見た目でわかることとわからないことがありますが、映画にすることで
わかりやすくしてもらえたと思います」と話していました。

NHK 2023年1月14日 18時28分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230114/k10013949781000.html