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そもそも敗血症を招いた細菌性胃腸炎は、「食中毒」として発症することが多い感染症だ。この感染症は免疫力低下によって引き起こされるというが、コロナ後遺症との関係が指摘されている。新型コロナ感染後ケア外来(旧・後遺症外来)を設ける、もちづき耳鼻咽喉科院長の望月優一郎さんが言う。

「一度コロナに感染すると、症状は回復しても免疫力は低下したままの人が多いように感じます。コロナの後遺症として、コロナ感染後に風邪をひきやすくなったり、帯状疱疹が出やすくなった人は多い。渡辺さんは糖尿病の影響もあったのかもしれませんが、免疫力が低下した状態が続いており、細菌性胃腸炎にかかりやすい状態にあった可能性も否定できないのではないでしょうか」

「幸いにも軽症で済みましたが、退院後の3月30日に出演したラジオ番組で、“声を大にして言いたい”と話しだし、“軽症ですぐに復帰できたが後遺症がある。ちょっと咳が残るのと、嗅覚が鈍くなりました”とコロナの脅威を明かしていました」(芸能関係者)

コロナから復帰後も精力的に仕事を続けていた渡辺さんだが、周囲では心配の声があがっていた。近年は以前の恰幅のよさが消えほっそりとした印象だったが、コロナ感染後はより一層やせ細った印象だったという。

コロナが猛威を振るって3年が経ち、後遺症についてさまざまな報告がある。米ハーバード大学などの研究チームが2022年6月に発表した研究結果は、衝撃をもって医療関係者に受け止められた。その結果によれば、「一度でもコロナに感染すると、症状が治っても、体内にウイルスが生涯残り続ける可能性がある」というのだ。
2022.12.09
https://www.news-postseven.com/archives/20221209_1820241.html?DETAIL