[モンドマルサン(フランス) 20日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は20日、同国南西部のモンドマルサン空軍基地で演説し、2024─30年の国防予算を総額4130億ユーロ(4470億ドル)に増額すると表明した。19─25年の2950億ユーロから3分の1強増やす。
マクロン氏は「平和の配当」はもはやなくなったと指摘。ロシアのウクライナ侵攻により、国防計画の強化が急務になったと説明した。
同氏は「戦争を巡る状況が変わりつつある中、フランスは今世紀の危機に備えた軍を確保する」と述べ、軍を変革する方針を示した。
特にドローンや軍事情報収集といった分野に大きく予算を割り当てると強調。サイバー攻撃に対応する能力を強化するほか、軍の情報収集に関する予算は約60%増やす。
また海外領土のあるインド太平洋地域などで新たな脅威が浮上しているため、海外の部隊に重点を置く意向も示した。