東京・歌舞伎町のホストの男が女性客をソープランドで働かせたとして警視庁に逮捕された事件。

同じような被害に遭った女性が、ホストに搾取され、一時は死をも考えるほど追い込まれた経験を証言しました。


「ソープ断るならもっときつい仕事させるぞ」

秋葉容疑者のこんな言葉に、なぜ女性は従ったのか?
同じような被害を10代のときに受けた女性(20代)は、ホストにハマった理由として「育ってきた環境」を挙げます。

被害を受けた女性
「親からの虐待、いろんな暴力を受けて施設に入ったりとかして、(施設も)18歳までしかいられないから、
出た矢先に夜の街さまよったときに声をかけられたって感じです。『おかえり』とかってやり取りがない中で、
ホストの店に入ったときに、『おかえり』みたいに言ってくれて、自然と気づいたら何百万とかっていうカケ(売掛金)を持ってたりとかしてました」

頼る人のいない中でホストに甘い言葉をささやかれ、気づくと貢ぐための売春先を紹介されたといいます。

被害を受けた女性
「売り上げを全て、彼にその日の夜に貢ぐっていう仕組みで行っていたから、寝られないしフラフラみたいな。体重も減っちゃったし。
それに対して体重減ったことも、ホストは『可愛くなったね』って言うから、もっと『じゃあご飯いらない』みたいな感じになっちゃったりとかして」

同じような境遇で自殺に追い込まれた友人もいたといいます。女性は自らも命を絶っていた可能性があったと振り返ります。

被害を受けた女性
「追い込まれすぎて、カケ(売掛金)も莫大になっていっちゃってて、本当に自分どうなっちゃうんだろうって思って、
次の(売春相手の)お客さんが殺してくれたらいいのにって思ってました。(契約書を)書かされてるし、録音されてるし、携帯は彼のものだし。
ここから逃げられないって思ってました。逃げたらどうやって生きていけばいいのって」


こうした問題に詳しい弁護士は、今回の事件は氷山の一角に過ぎないと警鐘を鳴らします。

グラディアトル法律事務所 若林翔弁護士
「(案件としては)何千件までいくかどうかわからないですけど、そのくらいは見てると思う。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/289674?display=1